2012年2月11日土曜日
windowsとmacintosh
3年前、フリーランスになると決めたときメインマシンをwindowsとmacintoshのどちらにするか非常に迷いました。会社員時代は映像制作でwindowsをメインマシンに据えて作業することが多く、macintoshは自宅でブラウジングで使う程度。使用しているソフトも3dsmax、こちらはwindowsのみ対応したソフトで、普段仕事で使っているwindowsを選ぶのが当然のようですが、メインマシンはmacintoshを選びました。
決め手はOSの安定性でした。
当時のOSはそれぞれ、「XP-Vista」と「Leopard」。仕事でメインで使用しているwinはXPでしたが、例えばあるアプリを入れるとほかのアプリが動かなくなり再インストールということもありましたし、突然のフリーズもよく起こりました。ハードの要因もあるかもしれませんが、アプリとOSの相性というかソフトの不安定さが目立ち、windowsをあまり信用できないと感じていました。macを使用して編集していた時期もありましたが、運良く一度も落ちることはありませんでした。Leopardインターフェイスの使いやすさも合わせて、macの良さを認識しました。
windowsの良さは、多くのソフトが動き使用されているユーザーが多く、映像制作に不可欠なtips情報を入手しやすい点。フリーソフトも多く困ったときに助けられることも多いです。また導入コストも低く、編集用の機材も多くでまわっています。windowsを選ぶ利点は多くあります。
ですがやはりmacintoshの安定性、信頼性は、windowsの利点を上回る要因でした。
フリーで活動しているときにOSの不安定さからくるマシントラブルは致命的。マシンも多くなく、すぐに頼れる人もいない状況で、作業しながらトラブル対処はクリティカルになりえます。危機管理の問題からもmacを選ぶに至りました。
もう一つ重要な問題として考えていたのが、色の問題。
windowsはモニターと表示設定により、環境により表示色が変化してしまいます。もちろんキャリブレーションソフトを導入するのが正しい対応だと思いますが、駆け出しの状態で、そこまで調達することはできませんでした。
その点でmacintoshは「ColorSync」により色管理がしっかりして、macユーザー同士でモニタの色で相違が出る場合は少なく、個人で制作活動をするのにも向いていました。macを選ぶ理由に色管理も重要な要因でした。
編集ソフトはadobe cs4。macに対応していましたし、3DソフトはLuxology modoの導入を検討していましたので、macに対応しているこちらもありがたかったです。
3年ほどmacをメインに使用してきましたが、やはりmacをメイン選んで正解でした。大きなトラブルもなく、安定した仕事に不可欠です。
ただ、導入コストの低さからCGのレンダー用やwindows専用の出力形式の対応にwindowsも不可欠でした。長尺もの編集にもおおいに役に立ちました。
結果的にmacintoshはメインマシンとして、windowsはサブマシンとして、それぞれを補いあって良い関係でシステムを構築することができます。
それぞれの良さをいかしつつ快適な製作環境を整えることで、より良い結果に結びつくのではないかと考えています。
技術の向上はもちろんですが、導入機材に気を配ることも大切だと感じています。